理科問題集について

中学入試を受けるにあたって、算数や国語については数多くの中学入試の参考書や問題集があります。しかし、理科や社会については、多くの出版社が受験生専用のものを必ずしも準備してくれているとは限りません。

特にご自宅でご両親が教えていらっしゃるご家庭や、理科・社会については講座を持っていない塾もあります。あるいは理科・社会が公立中学に進むクラスと合同という塾も多いものです。

したがって市販品で例えば理科の入試に関する問題集を探そうとすると、なかなかしっくりくるものがありませんでした。解き方やその論理を明確にしているものは、入試の基本から始めようとすると、ほとんど市販品のなかでは良いものが見つかりませんでした。

そのなかで文英堂の塾技シリーズは抜きんでているといえます。東大・京大など最難関大学受験生向け添削指導ではじまったあのZ会の教室を運営していらっしゃる森先生の著したシリーズです。すでに高校入試版では圧倒的な支持(アマゾンなどでベストセラー)を得ています。

その塾技シリーズの中学入試版がそろいはじめました。今回紹介したいのは、「中学入試塾技100理科」です。中学入試に特化する形で、問題集ではありますが、十分に参考書の役割を果たしています。しかもその内容のレベルは、入試基本~標準~入試過去問と段階を踏んでいます。このような場合にはページがかさみがちになりそうですがそんなことはなく、多すぎず少なすぎずの分量です。

しかもこのシリーズの良い点は、解説の見事さです。良い問題集の見分け方のポイントとなる解説のページ数の多さです。ページが多いだけでなく微に入り細に入り、ほしい解き方のコツや、式を省かない丁寧さが見られます。

加えてこれは塾関係者の私にはよくわかるのですが、児童のわかりにくいところについては、経験豊富な講師ならではの工夫が見られます。まさに「塾技」の集大成です。塾講師はわかりやすさを独自の手法で常時研ぎ澄まそうとするものです。すると似た方法にたどり着くことをこの問題集は物語っています。つまり私と同じ指導法が随所に見られます。独自に工夫しているのに類似の方法にたどり着いているのです。

したがってその内容は理科をやり直したい中学生にすら、使うことのできるレベルになっています。すでに私立中学入試の問題レベルが中学生の教科書レベルやその応用に基づいていることはよく知られています。

中学入試の問題が、いくら問題文で中学以上のレベルの内容については案内付きだとは言っても、それには中学校教科書レベルにおいて、熟練していたほうがはるかに解きやすいものです。ただし難関中学についてはこの塾技ののちに、それらの中学の過去問10年分ほどはマスターしておいた方がいいです。

保護者の皆様には、書店でぜひご覧になられることをおすすめする一冊です。
当塾においても、まず入試に着手する5年生の今頃の児童には使っている本のひとつです。

PR
中学入試 理科 塾技100 (中学入試 塾技)

この記事へのコメント